アメリカの英語学校には、大きく分けて①大学直営英語学校大手フランチャイズ(民間経営)個人経営英語学校の3種類があります。

 

 大学の直営でも2種類あり、しっかりとした教育規準を満たし認可を受けている学校と、そうではない学校があります。

 


全米大学付属集中英語講座連盟UCIEPの認可を受け、TESOLTeachers of English to Speakers of Other Languages)の基準の則った学校。比較的レベルの高い大学の付属学校が多く、日本の大学との交換留学で単位交換の基準を満たす学校が多いです。

 授業の教育レベルは高く、名門校が多いのすが、母体の大学に進学する際にTOEFL免除などの特典はほとんどなく、一般の受験者と同様の大学入試プロセスになります。 (コロンビア大・ボストン大などがこの分類)

 UCIEP認可の英語学校の特徴としては、大学の学期(セメスターやクオーター)に併せたスケジュールで運営されており、夏季を除き、短期(2週、4週単位)での学習など柔軟なスケジュールはほとんどありません。




UCIEPの基準に満たない大学付属英語学校はその大学受験時にTOEFL免除特典や学内のTOEFL模試の成績を認めたり、この英語学校で勉強する前提で条件付き入学を認める場合が多いのが特徴。ある一定以上の英語力がつけば大学のコースも同時に受講できる特典を設けている所もあります。

  一般的にこのような特典を設けて大学入学へ留学生を導いている学校は、アメリカ人学生の減少に伴い留学生を大学誘致する目的で英語学校を運営している所が多く、その大学本体の相対的なレベルが高くない事が十分考えられます。

母体の大学に進学する予定ならばアドバンテージはあるものの、ワンランク上の大学受験を目指す場合には、他校受験用の授業が整っていない場合が多いので要注意。「滑り止めを確保しながらTOEFL受験でより良い大学に入りたい」という希望者は、大学付属ではなく、複数の大学とTOEFL免除提携している大手フランチャイズの英語学校の方が断然有利です。

 






ELSKAPLAN、EF、EmbassyCES などがこの分類。大手の学校のほとんどは、CEA 又はACCETの認可をうけており、プログラム内容は充実している。組織が大きい故に個人的な満足度は異なるものの、一定の評価基準は満たしているので安心です。

ただ、同じ学校名でも大手直営の学校の他、フランチャイズ経営のものもあります。そのカリキュラムの質には大差はないものの、ロケーションによって特色が異なる場合も。また各ロケーションによって在籍人数が異なるので、学生の人数によってはパンフ通りの授業が行われていない場合もあるので要注意。

これらの大手の学校は大学構内に校舎を借りている場合が多く、大学の施設を利用できたり、大学への進学特典を設けている所もあります。

特にELSは古くからアメリカ大学進学を念頭に授業を行なっていた伝統があり、ELSの全過程を優良な成績で終了した場合には全米600以上の大学、短大、専門学校への入学の際、TOEFL免除特典が得られます。大学進学を目指すのならば、進学大学が特定される大学付属の英語学校(UCIEP未認可)よりも、逆に民間経営のELSの方が選択肢が広く、有利です。

また、KAPLANはもともとアメリカ人向けに各種資格試験、認定試験などの予備校として発足した関係上、TOEFL,GMAT,GRE,SAT などの受験に臨む学生には最適の教材が用意されています。

なお、この様な英語学校大手は全米各地に校舎があり、英語学校名の前に大学名を記している場合もありますが、経営母体は大学ではないので誤解のないように。




個人経営の英語学校の校長先生は「教育畑」出身者が多く、自らの理想の英語教育を実現する為に学校を設立した熱血組が中心となっています。大学付属でもない、大手でもない、しかしパーソナルなケアに行き届いた素晴らしい英語教育を受けられる可能性があります。


ただ、個人経営の中には学生が集まらず、充分な教育が為されていない所や、学費の返還などに問題のある学校なども含まれている可能性がありますので、CEA 又はACCET の認可を得ているかは重要。申し込み前に、生徒の在籍人数、フルタイムの教員数、教員の修士号取得率は必ず確認した方が良いでしょう。

 


★留学ペディア ワンポイント・アドバイス

<こんな学校は要注意!>

注意!NAFSA, IIEは認可団体ではない!


UCIEPやCEA, ACCETの認可を受けていない学校の中には、NAFSA (National Association of Foreign Student Affairs)やIIE (Institute of International Education) のメンバーと記している学校もありますが、NAFSAやIIEはメンバー制の団体であって認可団体ではないのでご注意を。

NAFSAはアメリカでの留学生に携わる様々な団体、関係者、個人で成り立っている団体で、誰でもメンバーになれます。

IIEはアメリカ政府系の国際交流団体で、国際交流関係に携わる団体がメンバー資格を得ますが、その内容についての評価は原則的に行っていません。

これらの団体のメンバーリストとして表記されていても、英語学校のプログラムが一定の基準を満たしているとは限りませんのでご注意を。

◆学生ビザ取得に必要なI-20という書類を出せない

新設の学校で、まだ正式な認可を受けていないか、カリキュラムや学校の経営状態が基準に達していない場合が多い。学生ビザを取得できないので、一定の時間以上の授業は受ける事ができず、長期滞在も不可。

◆他の学校に比べ、極端に授業料が安い学校

学生数が少ない、教員の質が悪い、授業時間が極端に少ないなど、問題がある場合が多い。現地での評判を確認する必要がある。